企画:後藤昇+一般社団法人 瀬戸内海プラットホーム
発刊:2017年7月6日
定価:2,500円(+消費税)
判型:B5判
頁数:128頁
ISBN978-4-907083-42-7 C0040

特集
瀬戸内海のサステイナブル・ツーリズム 地域資源を活かした文化圏構想へ

瀬戸内海の地域資源を、現代の新しい産業である観光にどう結びつけていくかを、「海の道」という文化圏構想や、サステイナブル・ツーリズムの視点で考える。南イタリアでは旧市街地を再生させ、「分散する宿」やワインを中心にした料理を組み合わせ、成功を収めている。瀬戸内でも、歴史的景観や多島美、豊かな山海の幸を活かした、観光による地域創世への展開が期待される。そのための活動やプラットフォームとしての「文化圏構想」を紹介する。

目次

特集
瀬戸内海のサステイナブル・ツーリズム
地域資源を活かした文化圏構想へ
企画:後藤 昇+一般社団法人 瀬戸内海プラットフォーム

2 瀬戸内の風土・風景 文・写真:脇山 功
10 巻頭言 圏域としての瀬戸内海と「海の道」の観光 大西健丞
18 南イタリアの新しい観光に学ぶ 瀬戸内ツーリズムの可能性 陣内秀信
26 歴史文化を伝えるサステイナブル・ツーリズム 戸田常一
36 基調論文 社会システムを変えるエコツーリズム 「保護の倫理」から賢明な利活用へ 上嶋英機
48 尾道の歴史的景観を守るために 住民運動から持続可能な観光へ 大崎義男
56 瀬戸内海のモノづくり 地域の伝統技術の継承 宇田川燿平
64 里海、里山の資源を活かす島おこし 瀬戸内海・離島のコミュニティ・ビジネス 村上律子
71 鞆の浦の歴史的景観と住民の保全運動 松居秀子
78 朝鮮通信使がたどった海の道 世界遺産登録を目指して 後藤 昇
86 小早川隆景と村上水軍の史跡 瀬戸内の歴史資源を訪ねて 米山俊哉

ミニ連載
96 ヴィンテージ・アナログの世界 レコード・レーベルの黄金期⑬_高荷洋一
100 世尊寺家の書① 藤原定実筆 古今和歌集(元永本)_恵美千鶴子

連載
94 動物たちの文化誌⑯ 瀬戸の動物たち_早川 篤
112 コミュニティデザイン学科通信⑥ 人生100年時代に何を学ぶか_出野紀子
118  社会を動かすアートの新潮流② パーク・フィクションとプラン・ブーデ_清水裕子