編著:五十嵐敬喜、岩槻邦男、西村幸夫、松浦晃一郎
発刊:2013年2月6日
定価:1,800円(+消費税)
判型:A5判 並製
頁数:160頁
ISBN:978-4-907083-02-1 C0040

世界最大の前方後円墳はなぜ造られたのか
ヤマト政権とはどんな勢力だったのか
人々はどのように古墳を守ってきたのか

仁徳天皇陵や応神天皇陵など、世界最大級の前方後円墳を抱く百舌鳥古墳群(堺市)と古市古墳群(羽曳野市・藤井寺市)。これらの古墳群は、ヤマト政権の強大な権力を今に伝えています。また、鉄製品や当時の最新技術を駆使した金銅製品を含む副葬品は東アジアとの密接な交流を物語っています。

本書は、15世紀の遙かな時を超えて今も大都市の中にその姿をたたえる、百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録をめざし、この世界に類を見ない貴重な文化遺産の価値と、そこにみる日本固有の信仰や文化の源泉を明らかにします。

もくじ
序章 百舌鳥・古市古墳群とは何か

歴史遺産としての百舌鳥・古市古墳群の価値|白石太一郎
古墳づくりと他界観|和田晴吾
百舌鳥・古市古墳群の価値付けと評価基準をめぐって|西村幸夫

座談会「現代と古墳との接点をさぐる」
五十嵐敬喜+岩槻邦男+白石太一郎+西村幸夫+松浦晃一郎

多元化する世界遺産の維持管理|五十嵐敬喜
百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録に向けた取り組み|西 和彦
座談会「世界遺産に向けた地元自治体の課題」
|白形俊明(羽曳野市)+藤田茂行(藤井寺市)+宮前誠(堺市)
ほか