2011年の東日本大震災以降、社会と人々の価値観は様々なかたちで変化してきました。アートもまた例外ではなく、震災復興支援をはじめとするアートプロジェクトや、原子力、東北文化、地域性、コミュニティなどをテーマとする作品に焦点が当たるようになり、社会をめぐるアート、アーティストの新しいあり方が生まれてきています。
こうした震災を起点とする表現の変化や美術関係者の取り組みについて取材を行い、アートの重要な転換点を捉えた倉林靖著『震災とアート』。この刊行を記念して、美術評論家である著者と、そして本書にも登場する、多様なプロジェクトを手がける中村政人、震災・原発をダイレクトに表現する千葉和成のアーティストふたりによる、トークイベントを開催いたします。
3.11を振り返り、改めて「あのとき」を心に留めるとともに、変わりゆく社会と、アート、アーティストの「これから」を、みなさんと考える機会にしたいと思います。
ふるってご参加ください。
大盛況のうちに終了いたしました。ご参加くださった皆様、誠にありがとうございました。
1960年、群馬県生まれ。青山学院大学卒業。1986年、美術出版社主催「芸術評論」募集で第一席入選し、評論活動を開始。美術・音楽・文学を横断的に論じ、取材に基づくわかりやすい評論で知られる。主著に『現代アートの遊歩術』、『澁澤・三島・六〇年代』、『新版 岡本太郎と横尾忠則』などがある。2013年6月より雑誌BIOCITYに「Art for Humanity」を執筆。
1963年、秋田県生まれ。東京藝術大学准教授。「美術と社会」「美術と教育」との関わりをテーマに様々なアートプロジェクトを進める社会派アーティスト。2010年よりアーティスト主導、民設民営のアートセンター「3331 Arts Chiyoda」を立ち上げ、統括ディレクターを務める。近年は「わわプロジェクト」や「TRANS ARTS TOKYO」などのプロジェクトを展開する。
1967年、神奈川県生まれ。東京造形大学卒。障がいを抱える家族や、両親の出身地である福島と原発事故など、自分自身と現実とのつながりを発想の原点として、ダンテ「神曲」の現代解釈をテーマに作品を制作する。表現手法は絵画、ドローイング、彫刻、ジオラマなど。2012年、第15回岡本太郎現代芸術賞にて敏子賞を受賞。
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