プロフィール

※ ファシリテーターとは、対話の司会や進行役のことをいいます。

アメリア・アレナス

  • ◆美術史家、元ニューヨーク近代美術館教育部講師
  • ◆1984 年から96 年まで、ニューヨーク近代美術館教育部に勤務。同館が、ニューヨー ク市の公立小学校の教師75 名と児童3,500 名を対象に、5 年の歳月をかけて体系化した「視覚を用いて考えるためのカリキュラム(VTC)」の制作に参加。98 年『なぜ、 これがアートなの?』を出版。本の内容をもとに、豊田市美術館、DIC 川村記念美術館、水戸芸術館と共同で企画した同名の展覧会は、対話による美術鑑賞の先駆的試み となる。また、翌年主演したテレビ番組「ETV カルチャースペシャル〈最後の晩餐〉ニューヨークを行く」が、「日本賞」グランプリを受賞。以来、10 年以上にわたり、 美術館での展覧会やギャラリートーク、セミナー、出版などを通じて、日本の鑑賞教育の普及に取り組む。

上野 行一

  • ◆帝京科学大学教授
  • ◆帝京科学大学こども学部教授。高知大学教授を経て、2010 年より現職。いちはや くアカデミズムの分野から「対話による美術鑑賞」に注目し、分析と実践を通じて教育現場への応用と普及に取り組む。2005 年、3 年をかけてアレナスと共同で開発し た『MITE! ティーチャーズキット』(全3 巻)を刊行。08 年に「美術による学び研究会」を発足。毎年、全国規模のフォーラムを開催し、鑑賞教育の実践報告を行っている。 2011 年『私の中の自由な美術』を刊行。

木下 晋

  • ◆画家、金沢美術工芸大学教授
  • ◆独学で油彩やクレヨン画を手がけ、16 歳で、画家の麻生三郎、詩人の滝口修造に 出会う。1973 年から洲之内徹の現代画廊などで個展を開き、82 年渡米から帰国後、鉛筆画を始める。9B から9H まで20 種の鉛筆を駆使した、写実に徹した大作で知ら れる。とくに「ごぜ」の小林ハルさん、ハンセン病元患者桜井哲夫さんを描いたシリーズは著名。2002 年に23 年間書き留めた30 数編の文章と117 点の作品写真を掲載 した画文集『生の深い淵から』を出版。

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