2012/2/5 アートキャラバン・レポート
積もった雪が石畳を覆っていた当日の福島駅周辺。滑りやすいものの、寒さはそれほど厳しくなく、いい天気に恵まれました。
避難生活を送っているとはいえ、子どもたちはまさに文字通り元気いっぱい。広い室内で、のびのびと作品について思いを巡らせ、語ってくれました。 また中盤からは対話による美術鑑賞やこのイベントに関心をもってくださった参観者の方々もご参加いただき、あっという間の2時間でした。
以下、ダイジェストで当日の様子をご紹介します。
浅見俊哉さんの作品「またたき」の上で、アメリアさんと語り合う子どもたち。作者である浅見さんもいらっしゃったので、直接質問してみることもできました。水面で波紋が広がる様子を真上から撮影した写真作品で、波面の模様が何に見えてくるか、波の下に広がる世界についてなどなど、様々な発見と想像が矢継ぎ早に発表されます。
木下晋さんの鉛筆作品を囲んで。まずは子どもたち、それから参観者の方々にも対話による美術鑑賞を体験してもらい、共通点や違いについて考えました。
アメリアさんからの「何に見える?」の問いかけに子どもも大人も、だんだんとリラックスしはじめ、思いつき、感じたことを自由に発表。最後、この場に来てくださっていた木下さんご自身から、制作について、また描いてあるものについて、お話を伺うことができました。
写真や油画、浮世絵などバリエーションに幅をもたせ、全く異なる文化的背景をもつ作品同士の繋がりを考えたりもします。何に興味をもつか、それぞれ異なるのも面白さのひとつ。誰かと言葉を交わしていくうちに、作品が全く違って見えてきたりすることも…。
追 伸
◆アメリア・アレナスさんは2月11日~3月26日まで、島根県立石見美術館にて
「mite!ね。しまね ―島根県立美術館のコレクションを中心に―」
でゲストキュレーターとしてもご活躍されています。彼女のワークショップなど関連イベントも盛りだくさんです。
◆ファシリテーターとして参加頂いた写真家・浅見俊哉さんの
ポートフォリオブログ
でも、イベントのより詳しい記録がご覧いただけます。多岐にわたる浅見さんの活動もぜひチェックしてください。
会場を提供してくださったホテル福島グリーンパレスの方々をはじめ、イベントにご協力頂いた皆様に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
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